case事例

ファン採用への取り組み「外部に想いを伝えようとすることが、私たちの想いも強くする。そんな組織の好循環につながる採用広報を。」(株式会社hitotofrom様:薬剤師採用)

当社のHRに特化した採用オウンドメディア構築・運用支援サービスである『arimama』の活用事例を紹介する”ファン採用への取り組み”。今回は、東京都で調剤薬局・在宅医療事業を手掛ける株式会社hitotofrom(まんまる薬局)様のインタビューです。2018年2月に創業をしたばかりの企業が、どうして採用広報の強化に取り組み、採用オウンドメディア『まんまるの輪』での発信を行ってきたのか。そして、Twitterの発信にも取り組むことで、採用難易度の高い薬剤師の採用にも成功。そのポイントを掘り下げます!

<インタビューした人>

株式会社hitotofrom
代表取締役 松岡 光洋 さん

プロサッカー選手から全く未知の分野である調剤薬局業界に転身。患者様の元に薬剤師が出向いて調剤を行う在宅医療に可能性を感じ、「在宅に特化した薬局」である「hitotofrom(まんまる薬局)」を創業。hitotofromは「hito」「to」「from」を合わせた造語。「人から人へ心を届ける」を企業理念に、つねに患者様の気持ちに寄り添える会社でありたいとの想いを胸に、医療を通じて社会課題に挑戦している。


発信をするから、反応がある。その反応の内容がイコール自社の強み。

– 採用広報に力を入れられた背景を教えてください。

創業して今年で3年目に入り、おかげさまで当初の経営計画通りに事業も成長してきました。これまでの2年間は、とにかく基盤を作るために現場にどっぷりと入り込んで、愚直に足を動かして、人材の採用活動も自分の知り合いを頼って、主に狭い範囲でのリファラル採用に取り組んできたのですが、3年目はイチ薬局から会社組織としてさらに飛躍をするための打ち手として、外部への発信を強化することに決めていました。

組織が大きくなるためには、「自社がどんな想いを持ち、どんな経緯で事業として立ち上がったのか」といったような、創業の想いも含めた記録を残していくことが大切だと思っていましたし、私たちが接点のない人たちにも、もっと想いに共感をしてもらうことで仲間集めができるんじゃないかと思っていたんです。

– 薬剤師採用という点で意識されたことはありますか。

現在、薬剤師のあり方は変革期を迎えており、ただ処方箋を見て薬を出していれば良いわけではありません。地域のチーム医療の一員としての「かかりつけ薬剤師」としての役割が求められており、薬というモノからヒトへと役割が転換しています。

そんな外部環境の中で、当社は、調剤薬局事業の中でも、在宅医療に特化した事業を展開しています。これから超高齢化社会を迎える日本で、病院に行けない、薬局に行けない人を無視して良いのか。行けないのであれば、私たちが届けてあげれば良いじゃないか。そんな発想からスタートしました。病院や薬局に当たり前に行けない人に、お薬をただ届けるだけではなく、心を届けたい。届けるだけなら、人でなくてもいい。私たちにしかできないことを追求したいんです。

このような想いは、しっかりと発信しておきたい。在宅医療の中で、そのリーディングカンパニーとして発信していくことで、自分たちの想いに共感してくれる仲間が反応してくれる。その自信はありました。

– それで、採用オウンドメディア『まんまるの輪』を立ち上げたんですね。

はい。当初は、いわゆるブログサービスや採用広報プラットフォームのようなサービスも検討したことはありました。ただ、やはり自社の想いを伝えるメディアには、自社のカラーが出るものが良いなと思い、「arimama」のようなサービスを活用させていただき、戦略立てから集客面・運用面もフォローしてもらいながら、自社独自のオウンドメディアを立ち上げる方が良いと思ったんです。社員たちとともに生み出すプロセスに参画することで、私たちのメディアへの思い入れも変わってきますからね。

– 社員自身が、まずメディアに対して思い入れを持って取り組めることが大切ですよね。

そうなんですよ。そこが、まずいちばん大切でした。「社員が自分たちがゼロから作った手作りのメディアなんだ」ということを感じてもらうこと。それがあって、社員自身が当事者意識や責任を持って、外部にも自社の魅力を発信できると思ったんですね。そして、新しく迎える仲間に「私たちのことをもっと知ってほしい!」「仲間になってほしい!」という想いが、内側からにじみ出てくるんだと思うんですよ。


Twitterと採用オウンドメディアで相乗効果を。

– 採用活動上で、どのような成果がありましたか。

私たちが「まんまるの輪」で発信したコンテンツを読み込んで、採用面接などに応募して来られる方が明らかに増えましたね。コンテンツによって、出会える方の質が高まり、応募につながる層が変わってきたように思います。

自社の価値観、カルチャーにフィットした方の応募が増えてきて、良い意味で創業3年目の企業であることも理解しているので、「hitotofromをどうやって成長させるか?」というベンチャーマインドや経営への参画意欲を持ったメンバーが集まってきたことは、とても大きな意義がありました。

実際に、薬剤師3名の採用につながり、薬学生のインターンシップの応募も10名と、これまでの接点では出会えていなかった層へのアプローチが強化でき、費用対効果が大きいと感じています。

– 採用難易度が高いと言われる薬剤師採用で、その成果はすごいですね!

そうですよね。選んでいただけるのは、ありがたいことです。根っ子のところで言うと、医療に従事しようとしているのですから、みんな社会的に意義のある仕事をしたいんですよ。そこに、私たちが考えている想いを届けることで、共感し、その道を当社とともに歩みたいと思ってもらえた。そういうことなんだと思っています。

私たちの会社には、薬剤師だけではなく、「ボランチ」という役割も設けています。薬剤師とともにパートナーとなって、地域医療に貢献していく。その役割に関心を持ってもらえたり、新たな取り組みに関心を示してくれる志を強く持ったりしてくれる人材が増えていくことは、将来の大きな資産になるはずです。

– 同時にTwitterも積極的に活用されていますよね。何か狙いはあったのですか。

自分たちの作ったコンテンツを効果的に発信できるツールだったからです。また、学生へとリーチをしやすいツールとしての親和性の高さもありましたね。求職者に寄り添うことで、できるだけ、応募時のハードルを下げてあげたかったんです。実際に、Twitterでつながりを持った方の紹介から『まんまるの輪』をご覧いただき、興味を持ったとのことで、採用応募につながったこともありました。

調剤薬局業界の中で有名な方もTwitterアカウントを持たれていることも多く、「まんまるの輪」のコンテンツを発信することで、効果的にアプローチができると感じています。引き続き、継続していきたいですね。


社員どうしのコミュニケーションを高め、エンゲージメント向上へ。

– 効果的に社外認知が高まっているんですね。一方で、社内への影響はいかがでしたか。

それが、社員の間で『まんまるの輪』に自分も取り上げられたい!掲載されたい!という動機付けが生まれているようで、良い目標設定になっている気がしますね。また、インタビュー取材を通じて、自らを省みる機会が生まれていることは、副次的に教育効果をもたらしていると思います。

実際に、「自分の考えをアウトプットすることが苦手だったけど、頭の中を整理して、何に向かっていくのか考える良い機会になった」という言葉ももらっています。これは、長い目で見れば定着率にも影響を与えると思っているので、良いことだと思います。利害関係の無い第三者からインタビュー取材を受けるからこそ、素直に話せることもありますからね。

– 原点を振り返る機会にもなっているんですね。

はい。日常業務で忙しくしていると忘れがちな根っ子の想いが、こう言ったインタビュー取材を受けることで、リマインドされますからね。「あの時はこう思っていたけど、そう思うといま成長してるな」と、成長実感を持てるメンバーも出てきたようで、今後は、過去の自分の発信を見直すことで、自分をもっと超えていく意識が醸成されれば良いなと思っています。

– 社内のコミュニケーションに変化はありましたか。

そうですね。個人だけではなく、組織全体としても、良い影響はありますね。先ほどのように、地域医療に貢献するには、薬剤師だけではなく、ボランチ職もともに二人三脚となって連携を深めていくことが、とても大切なことです。

連携を深めるには、まず一緒に働いている仲間の「人となり」を知ることからスタートです。そういう意味で、『まんまるの輪』が社内報のような役割を果たしていると思います。「この人、こんな想いを持って仕事しているんだ」など、表面上だけではなく、もっと深い想いの部分でつながる土壌ができると嬉しいし、職種間の垣根を超えて、地域医療や患者様のために何ができるかといったアイデアも、チームワークが良いからこそ生まれるものだと思っています。

– 最後に、”ファン採用”の取り組みについて、一言お願いします。

FanReCさんが提唱されている「ファン採用」の実現には、とても共感しています。同じ会社に正社員として勤めていないと仲間じゃない、そんな時代はもう古いと思いますし、そんな価値観は過去に捨てて、私たちもどんどん価値観をアップデートして、新しいことに挑戦していきたいですね。「まんまるの輪」を運用しつづけることで、私の気付いていなかったような自社の新しい発見もありますから。これからも、FanReCさんには当社と一緒に伴走してほしいと思っています。

そして、『まんまるの輪』を通じて、求職者に限らず、社員やその家族、親御さん、大学の先生、患者様、医療関係者の方々など、私たちの想いに触れていただける方の輪(ファン)を増やしていきたいと思っています。

– 本日は、ありがとうございました!

HRに特化したオウンドメディア構築・運用支援サービス『arimama』ほか、当社の事業およびサービスに興味・関心をお持ちの企業様は、お問い合わせフォーム(https://fan-rec.com/contact/)よりお気軽にお問い合わせください。

「採用戦略の大きな枠組みから再構築したい」「採用広報に関するノウハウが無い」「伴走してくれるパートナーと取り組みたい」という各社ごとに異なる状況に応じて、まずは詳細なヒアリングの上、最適なご提案をさせていただきます。